こんにちは。イラストレーター 天乃壽(@amanokotobuki)です。

 

今回は ヘミングウェイ「雨の中の猫(原題:Cat in the rain)より

挿画イラストを想定し、イタリアのホテルに滞在中の、夫婦の心の乖離を描きました。

ヘミングウェイの客観的な文体に合わせ、俯瞰からの視点で描いてみました。

 

いつも暗いイラストよりは、明るいイラストを心がけているのですが、

今回に限っては話に沿って、重厚で悲しげな印象にしてみました。

もう少し悲しさはありつつも抜けや軽さはあってもよかったかも…!というのは少し反省点です。

 

私、ヘミングウェイの作品を2作品しか読んだことがないのですが、

簡潔な文章で、基本的に行動と台詞でしか物語が進行しないのに

心情が手に取るように伝わってきてとても面白かったです。

そこからつられて彼の生き様なんかを調べているうちに

だいぶ男らしいというか、生き様も文体もハードボイルドな人なんだな~と思っていると、

なんとそもそもヘミングウェイの文体

「簡潔で、行動のみで物語を進めていく書き方」

これがそもそもハードボイルドと呼ばれ世に広まっていったそうですね。

まさかのソース元失礼しました。

 

そんな彼の最期ですが、飛行機事故による後遺症や、躁鬱に苦しみ、精神を病で散弾銃で自殺してしまったそうです。

一見強そうに見えるけど実は繊細さを内包している辺りなんかも

良くも悪くも男の生き様って感じだなぁ、としみじみ彼の人生に思いを馳せてしまいました。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます!

天乃壽(@amanokotobuki)でした。